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「ただいま」
この時間帯は帰って一番にリビングへ向かう。
誰もいないリビングに向かって声をかけていた。
帰って机の上を見ると、いつものように置き手紙があった。
「おこづかい 500円 つかいすぎはだめだよ」
500円玉と共に添えられた手紙をキレイに折りたたみ
すぐさま財布に入れて家を飛び出した。
線路を渡って、しばらく走り
坂を駆け上ると、そこには
保育園の頃から仲良しのグループのみんなが
そこで待ってくれている。
「遅いぞゆう！」
平日の夕方は、いつもこんなふうに過ごしていた。
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