目覚め

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目覚め

何だかよく分からない夢を見ていた気がする。私が目を覚まして空を見上げていると。青年男性が顔を覗き込んできた。男性【おはよう。探したよ!】私【おはようございます。どちら様ですか?】男性【やっぱり見た目重視にして良かった。キミの持ち主だよ!こんなに綺麗な女の子になるんだもん。スペックを重視するか迷ったんだよ!だけどキミを一目見た時に俺の身体に電気が流れてね。そう!一目惚れだよ!この子がいいって!直感を信じて良かったよ。いや~~あの時の選択は正解だったね!】私【持ち主?】男性【そう持ち主。】私【どういう事ですか?】男性【俺が聞きたいよ。】男性【何も覚えてないの?】私【はい。目が覚めたらここに寝ていました。】私は目が覚めると晴れ渡る青空の下昼寝に適した芝生の上にシートを引き寝転がっていた。周りの芝生を見るとかすかに濡れている。私【では貴方は私の御主人様なのですか?】男性【御主人様は言い過ぎだね。あくまでも持ち主だよ。】私【そうなんですか。】私【貴方の名前を存じ上げないのは失礼なのでお名前を伺ってもよろしいでしょうか?】男性【うんいいよ。俺は矢吹健太改めてよろしくね。そういえばキミに名乗るのはこれが初めてだからあんな事があっても俺の名前知らなくて当然なんだよ。】私【あんな事?何があったんですか?】どうやら記憶喪失の私の前に現れたのは私の持ち主のようだ。
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