デート

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俺は遊園地に行く為の電車内でノゾミが教えてくれた事に驚いた、何やらノゾミは俺達には見えない俺達の周囲を漂っている電波を使い、俺達が持っている携帯や電波を利用する家電と会話が出来るらしい。電波に言の葉を乗せるのだそうだ。宛先を決められるし、発信元も分かるらしい同じ車両に乗っている人の携帯がノゾミに弱音を吐いたらしい。その携帯は潔癖症の女の子だが、持ち主はスナック菓子を食べてギトギトの手で携帯を操作する事に耐えられないらしい。中年のおじさんが持っている携帯はおじさんが鼻をほじり鼻くそが付いた手で携帯を操作する事に激怒していた。中にはご高齢の方が持っている携帯は持ち主が操作方法を聞いてくるが教えられないのが歯痒いらしい。携帯にも色んな性格がある事を知れるいい機会だった。俺の携帯が言うには俺は女子との駆け引きが下手すぎるらしいので即返信は控えるように言われた。これで俺にも近々彼女が出来るな!頼もしい味方を手に入れた。遊園地代ぐらい安いものだ。ノゾミ【健太さんもしかして私がいるから彼女が出来ると思ってませんか?恋愛はそんなに簡単じゃ無いですよ!】(図星で何も言え無い。)
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