sky memory

目を閉じると、瞼の裏でぼんやりと描かれる風景がある。

視界いっぱいに広がる、雲一つない青い空。
ただひたすらに青い風景の中に一色だけ別の色が滲んでいる。

たったそれだけ。
それだけなのに、その色が忘れられなかった。
その色が大切なものだとわかった。

だから今日も。

青空に滲んだ色を、辿るように、なぞるように。
広くも小さいこの世界を、旅している。