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「いや、そんなことないよ!どうしたの?」 「ユキトが下に降りる音聞こえたから。何かあった?ユキトの顔、寂しそうだった。」 サラには感じ取られたみたいだ。 「今日みんなの事が知れた。性格とか、境遇とか。それで、僕はここにいちゃいけないんじゃないかなって思ったんだ。」 「どうして?」 「僕がいればみんなもっとご飯食べれると思うし、お風呂のお湯も1人分少なくできる。」 それを聞いたサラは優しく微笑み頭を軽く撫でてくれた。 「そんなの、気にしなくていいのよ。私達はそれ以上に新しい家族が出来た事が嬉しいの。ユキトはそんな事に頭を悩ませないでいいのよ。」 照れくさくなった僕は頬を赤くさせて俯いた。 「ありがとう。」 「うん。」 結局一睡も出来なかったけど、朝までサラは隣に居てくれた。 家族。 僕の本当の家族もこんなに温かかったのかな・・・。 それから1週間、ここでの暮らしは毎日が刺激的だった。 アルクが造った色んなロボを見たり、下の子たちと遊んだり。 いつまでもこんな毎日が続くといいな。 「朝だぞー!起きろー!」 毎日恒例のアルク目覚ましで全員が目を覚ました。 今日は少し吹雪いていて寒かった。 この日、なんだか胸騒ぎがした。
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