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するとダイが妙なことを言い出した。
「ん?なんか、揺れてない?」
最初何も感じなかったが、耳を澄ませると何か聞こえた。
そしてその音はどんどん近付いてきている様だ。
「本当だな。キリト、ユキト達を連れて隠れていてくれ。」
「了解。」
アルク、サラ、ダイを残し僕たちは隠れた。
ドンドン近づいた音は車のエンジン音だった。
窓から見える僕たちの家の前で止まった二台の車からは7、8人の大人の男たちが出てきた。
扉がノックされるとアルクは躊躇うことなく開けた。
「どちらさん?」
「ちょっとここにあるロボがあるって聞いたんでね、それを頂きにきた。」
「ロボ?俺が造った木製の家事お手伝いロボか?売ってやってもいいが譲るってのはなぁ。」
すると男は首を傾げた。
「はて。誰もそんなガラクタは欲しいなんて言っていない。俺が欲しいのは約1週間前に雪の中倒れていた忠実に再現された子供ロボットだよ。」
?!
どういうことだ・・・?
男が言っているのは、僕?
僕が、子供ロボット・・・。
アルクも混乱している様子だった。
「何、言ってるんだ?もし、そのロボットが本当にいるとしてもお前らにゃ渡さねーよ。」
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