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すると右のほうからサラの姿が見えた。 恐ろしい機械を抱えて。 その機械は鉄製で、大きな筒のようになっていて左右にそれぞれ手をはめる部分があった。 ガチャリ 装着を完了したサラは目の前にある画面を何やらいじっていた。 「リミッター解除。圧力最大。行くよ!」 右腕を引くとカチっと大きな音がした。 「ちょ、ちょっと待て!」 男達は慌てた様子で外へ出ようとしたがサラは御構い無しに筒を男達へ向け、指先に力を入れた。 瞬間、筒の先からはレーザービームのようなものが発射された。 その範囲は広く、男達全員を巻き込みぶっ飛ばした。 「な、な、ななな、なにあれ?」 僕は混乱した。 僕だけ知らなかったのかと思いきやみんなぽかーんとしていた。 「・・・おい、サラ。やり過ぎだろう。」 アルクがダイを抱えたまま呆れていた。 「みんな、もう出てきていいぞ!」 集合した僕たちだったけど、殆どがぽかーんとサラの機械を見ていた。 「こ、この大砲?もアルクが造ったの?」 「いや、こんな物騒なもの俺は造らないよ。サラが造った。」 サラは舌をチョロっと出し、てへっと笑った。
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