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声のする方を見てみるとハクとヤク、そしてラトが手を振っている。
「「あそぼ!!」」
「え、でも仕事が・・・」
戸惑っている僕にキリトは言ってくれた。
「あいつらと遊ぶのも仕事のうちだ」
頷いて、3人の元へと駆け寄った。
何をして遊ぶんだろう。
小っちゃい子達だから、鬼ごっことか玩具とかで遊ぶのかな。
家の裏に連れて行かれ、3人があるものを用意していた。
「え、なにこれ・・・?」
「これで遊ぼ!」
そこには実寸大の馬の形をした鉄製の複雑な造りのロボットがあった。
「乗って乗って!」
「う、うん。」
ラトが先頭でハク、ヤク、僕の順で乗った。
「これは、何かな?」
「お馬さんの玩具だよ!行けー!」
掛け声と共に駆け出した馬の速度は遥かに玩具とは呼べない速さだった。
目にも止まらぬ速さで一面雪に覆われた更地を駆ける。
「ターボ!」
「うわあああ!」
馬の足からは火が吹いていた。
これが子供の遊び?!
「はいストップ!」
急ブレーキに身体が振り回される。
「ちょ、ちょっと激しすぎるよ・・・!」
「もう終わりなの?つまらないなぁ。」
くそぅ、悔しい。
ふと馬の首元に目をやった。
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