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そこにはアルクの印の隣にもう1つの印が付け足されていた。
「ねぇ、このアルクの横にある印は誰の?」
「あぁ、これ?これはラトの印だよ。アルクが元を造ってくれたんだけど少し物足りなくてラトに改造してもらったんだ。」
「ラトが?!」
無口で最年少のラトだったが、こんな技術を持ってるなんて。
そういえばこの馬を運転していたのはラトだった。
「ラトって凄いんだね!元はどんなだったの?」
「元は手の平サイズのネジ巻きでトコトコ動くやつだったよ。」
ヤクがやれやれといった様子で答えた。
「最早これオリジナルだよね?!」
無口なラトは顔を赤らめエヘヘと笑った。
将来どんな発明家に育つんだろうか。
少し休んだ後再び3人に馬で振り回され、気が付けば夕方になっていた。
「はあ、はあ。もう、今日はこの辺にしない?」
「「ダサいな、ユキト兄ちゃん。」」
声を揃えてハクとヤクに馬鹿にされた。
少し腹が立ったが兄ちゃんと付けてくれたのは嬉しかった。
家に戻るとリビングでダイがホットミルクを飲みながら休んでいた。
「おう、ユキト。3人の世話おつかれさんっ」
僕の分のホットミルクも出してくれた。
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