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「ありがとう、ダイ。ダイは何してたの?」
「俺はアルクの手伝いだよ。ロボット作るための材料とか工具とかを手作りしてる。」
「へー。・・・って、え!手作り?!」
ダイはへへっと笑う。
「そうだよ。なかなか金が厳しいからな。家族を養うには出来ることをやらないと。」
ダイは僕と同い年くらいなのに、しっかりしている。
なんだかとても大人に見えた。
ホットミルクの香りで和みながらダイの顔を眺めた。
「・・・なんか付いてる?」
「あ、いや!ごめん!しっかりしてるね、ダイは。」
「そんなことないさ。」
その後この家族での思い出話を聞いて時間を過ごした。
殆ど家で働いたり遊んだりしている内容だったけど、幸せそうだった。
他の家族というものを僕はしらないけど、どの家族よりもきっと幸せそうだ。
この日の夜も料理ロボが夕飯を作り取り分けた。
「今日はオニオンスープか、うまそうだ!」
ダイが今にも食べたくてうずうずしている。
「いただきます!」
昨日と同じくアルクの掛け声で一斉に口へ掻き込む。
今日の夕食はやけに早く終わった。
「ごちそうさまでした!」
夕飯の後はみんなそれぞれ自由に動き出す。
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