彼は彼の愛を知る

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 だが百武は首を横へと振り。 「いいから、このまま突っ込んでください」  という。 「しかし」 「怖ぇですけど、ここで止めたかねぇです」  だからと、手を広げて乃木の身を抱きしめる。 「せんせい、俺の、深いトコまできてください……」  そう耳元で囁き、顔を肩の所へと埋めてくる。 「百武君」  理性は完全に飛んだ。  欲情のまま自分を押し込んで、深い所で繋がりあった箇所を激しく突く。 「ん、んんッ」  ぎゅっと首元にしがみ付く百武は必死で声を押し殺している。  声をききたい。我慢なんてしないでほしい。 「我慢するな」  髪を鷲掴み上を向かせ、睨むように見れば。  目尻に涙をためて嫌だと首を振る。 「……自分の喘いでいる声なんて、気持ちわりぃです」  ぎゅっと唇を噛みしめて耐える。 「仕方ない」  ならば、と、百武の唇を割り、指を突っ込んで口内を弄る。 「ふぁ、やっ、ゆび」 「百武君、俺の為に鳴いてよ」 「やら、んっ」  唾液が口を伝い首元を流れ落ちる。  それがなんともいやらしくて、乃木を煽る。 「百武君、良いよ……」 「ばか、ふっ、あぁぁ」  後ろを激しく突けば、もう耐えられないと声を上げ始める。  指を離して前を掴んで扱けば、背を反らして腰を揺らしだす。 「くそ、後で、覚えてろッ」  悔しそうに乃木を睨みつけ。だが、快楽には勝てずに表情はすぐに蕩けて。  涙を浮かべながらガクガクと震えながらイくさまは、乃木を興奮させて百武の中へと欲を放った。  だがこれだけでは足りない。もっと、百武の事を味わいたい。  いまだ百武の中へと入れたままの雄は昂ぶり。嫌でも感じてしまった彼は目を見開く。 「なっ、イったばっかりでしょうが。抜いてって、なっ、揺らすなぁっ」  「百武君のも俺が欲しいって言ってるじゃないか」 「ん、言ってねぇし、やだって、おっきくしてんじゃねぇ」  だが百武の身体は素直に反応をしており、かたくなった箇所から蜜が滴り落ちる。 「そういう君こそ」  百武の顔を覗き込めば、 「先生、ムカつきます」  と眉間にしわを寄せて睨まれた。
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