呪われた邂逅

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私には、何をどうするべきなのかがわからない。 ミミちゃんを抱き締めて、逃げるように自室に戻った私は、ベッドの上に座った。 「ミミちゃん、何なんだろうね。一夫くんが言うみたいに気のせいなのかな。それが一番納得出来ちゃうんだよね」 これだけ頭を悩ませたのは学校のテストでもなくて、生まれて初めてこんなに考えている。 どの可能性を追って行っても、どこかで詰まってしまって、迷路の中を歩いているかのような錯覚を覚えるよ。 それを気のせいにしてしまうってのは、逃げてるだけなのかな。 でも、もしも答えが出たとして、それが私の力でどうにも出来ない事だったら、どうすれば良いの? 実際に、屋上で美紀ちゃんの姿をした別の何かを見たと言っても、止める事は出来なかった。 ママに、美紀ちゃんに寄ってくる悪い何かから、美紀ちゃんを守る力がある……なんて言われていても、それを実感した事なんてない、ただの小学五年生なんだよ。 つまり、何も出来ない。 上手く行っても、知りたかった事を知るだけで終わる可能性の方が高いんだよね。 考えれば考えるほど、私は無力なんだなと思い知らされてしまった。
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