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着替えを持って、ママと一緒に久し振りのお風呂。
美紀ちゃんはもうとっくにお風呂に入って寝ているみたいで、ママを独り占め出来る事がちょっと嬉しかった。
パパとママがいない間に起こった出来事が、今やっと話せるのが楽しくて嬉しくて。
お風呂に入った事はあまり覚えていない。
私が覚えているのは、ママの優しい笑顔だけだった。
「おやすみなさい、美子ちゃん」
お風呂から上がり、部屋に戻った私を、いつもの子守唄で寝かし付けてくれたママ。
眠りに落ちても、その声だけははっきりと聞こえた。
ママがいない時はいつも寂しくて、ジメッとした空気の中で寝ていたような感じがしていたけど、今はなんて爽やかで寝心地が良いんだろう。
私達を優しく照らしてくれる太陽のようで、ママがいたら世界が変わって見えた。
そんな、満ち足りた気分で眠る私の耳に、いつもの音は当然の如くやって来た。
ギシッ……。
ギシッ……。
今日はずいぶん遅い時間なんだな。
パパと話していて、この部屋にいなかったから、私がいる時間にやって来たのかな?
だけどお生憎様、私はもう寝るんだから。
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