5747人が本棚に入れています
本棚に追加
「もう、どういう事かしらね。いくら双子だからって、同じ日におねしょしなくても良いじゃない」
庭で私のお布団の隣に、美紀ちゃんのお布団を干すママが呆れたように不満を漏らした。
相変わらずパパはそれを見て笑っていて、美紀ちゃんは私と同じように泣きじゃくる。
「うわあああああん、ごめんなさいぃぃぃ!」
「はっはっは!仲が良くて結構じゃないか。美紀も美子も、片方だけが怒られないように合わせたのかな」
二つ並んだお布団を眺めながら、朝のコーヒーを飲んでいる。
何もそこまでして見なくてもと思うけど、私から見てもパパは少し変わっているから何も言えない。
「それだったら、おねしょをしない方に合わせてほしかったわ。今まで全然なかったって言ってたのに、どうしてママが帰って来たらしちゃうの?甘えちゃったのかしら?」
本当になんだろう。
ママが帰って来たからというわけではないんだよね。
ただ本当に偶然今日してしまっただけ。
それがきっかけで、赤ちゃんがいるって教えてもらえたんだから、私としてはおねしょをして良かったかな……なんて思える。
お布団を干すママは迷惑だと思ってるだろうけどね。
最初のコメントを投稿しよう!