小野山美子

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「本当に!?パパとママが帰ってくるの!?」 「あらあら、でも美子ちゃん。夜中に帰って来るって言ったでしょ?きっと、美子ちゃんは眠っているわね」 喜ぶ私を見て、怒っていたおじいちゃんも笑顔になる。 「そうだな。明日は学校だ。ママと話をするのは学校から帰って来てからだろうな」 「ええー……ママとお話したいなぁ。明日だけ、学校お休みしちゃ……ダメ?」 「ははは!ダメだ」 そうだよね。 これ以上言ったら、おじいちゃんをまた怒らせそうだし、ママとお話するのは学校から帰ってからだね。 「美子ちゃんは良い子だから、待てるわよね」 おばあちゃんの言葉に、私は小さく頷いたけど、唇を尖らせて脚をパタパタと動かしていた。 それでも、パパとママが帰って来ることが楽しみで、知らない間に笑顔になっていたのだけれど。 「さあさ、明日の学校の準備が終わったら、お風呂に入って早く寝たらどう?早く寝れば、起きた時にはパパもママもいるからね」 和子おばちゃんがそう言ってくれて、ますます楽しみが大きくなった。 「うん!じゃあ、今日は早く寝るね!」 そう言って、私はダイニングルームから自分の部屋に向かった。
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