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「9月21日、今日は、私と美紀ちゃんと一夫くんの三人で、川原で遊びました……川……」
算数と国語の宿題を終わらせた後、日記を書こうと思ったけど、どうしても鉛筆が動かない。
サラサラと流れる川の中に、存在する異物。
川の中洲に引っ掛かって、ランドセルがゆらゆらと揺れていた。
和田くんの、苦しそうな死に顔が頭から離れない。
あの出来事が強すぎて、他に何を書けば良いのか思い浮かばないよ。
教室の窓ガラスが割れた事もあるけど、和田くんと友光くんがからかった後に起こったから、なんだか書きにくい。
こうして考えると、どちらも私と一夫くんがいる時に起きてるんだよね。
そしてわからないのは……美紀ちゃんの行動。
一人で家を出て行って、川原で何をしていたんだろう。
川に手を伸ばして、あの子守唄を歌って。
「ラーラララーララララランラーン……ただの子守唄だよね」
そう思うけど、結局何も書けず、鉛筆を置いてため息をついた。
不気味な美紀ちゃんが、何か関係してるんじゃないかと、突拍子もない事を考えてしまうけど、そんな事はないはず。
双子だから……わかるもん。
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