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四十代の大男が部屋から出ていき、罪を犯した六人の高校生は部屋の中に残された。
藤島章は、自分以外の五人の顔を見つめ、この見知らぬ仲間と協力することを真剣に考えた。
本気で半沢範子の呪いを解くつもりならば、一人でも多く仲間がいた方がいい。
藤島章の今までの生き方に、協力などという言葉はいらなかったが、今だけは状況が違っていた。
理不尽な生き方をしなくてはならなかった少女を憎しみから解放してやりたい。
藤島章は、真剣にそう思った。
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