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〈 呪われた学園に居座る怨念の塊の悪霊も、罪を犯してここにいる六人も、大して変わらねぇ。
つまり、周りから弾かれたはぐれ者。
世の中を恨みたくもなるさ。
人殺しのオレの未来には、五十円の価値もねぇ。
このオレの安い命を半沢範子の憎しみを解放することに使ってやろうじゃないか。
あわれな女を成仏させるのに、命をかけるのも悪くねぇ。
久々に楽しくなる遊びだぜ 〉
「おい、みんな、オレから話がある」
章がそう言って立ち上がると、部屋の中の全員が章を見つめた。
「オレたちは、ここに集められた仲間だ。
オレたちには、共通の目的がある。
それは、呪われた学園に居座るおかっぱ少女の呪いを解くことだ。
でもそれは、未だに誰も成し遂げたことのない難しい問題だ。
だからオレは、お前たちにあえて言う。
オレたちは、真剣に協力し合おう。
団結しようじゃないか。
半沢範子の呪いを解くために」
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