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ピタッ、ピタッ、ピタッ、ピタッ、
ピタッ、ピタッ、ピタッ、ピタッ。
おかっぱ少女の足音が、自分に近づいてくるのを章は感じていた。
ピタッ、ピタッ、ピタッ、ピタッ、
ピタッ、ピタッ、ピタッ、ピタッ。
その足音は、一定のリズムを刻んで、章に近づいていた。
〈 ヤバイ、見つかる! 〉
章はそう思い、その場にしゃがみ込んで身をひそめた。
するとそのとき、章のすぐ近くで、おかっぱ少女の声が聞こえた。
「私の御守り、どこだろう?
大事な御守り、どこだろう?」
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