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章と久美子は、息を止めながら職員室の中を身を屈めて走った。
決しておかっぱ少女と目を合わせないよう、振り返らずに。
ピタッ、ピタッ、ピタッっと、背後の方から、呪われた少女の足音が、章と久美子に迫ってくる。
おそらく、百人を超える高校生たちは、今の自分たちと同じ恐怖を味わい死んでいったに違いない。
章たちは、死の恐怖に怯えながら、必死になって走り続けた。
そして、章たちは職員室から抜け出すと、急いで入り口のドアを閉めた。
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