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清人と美智子は、暗い用具置き場の中を懐中電灯の明かりをつけて、探し始めた。
清人が用具置き場の棚を明かりを照らしながら見ているとき、清人の後ろから美智子が話しかけた。
｢清人くん、おかっぱ少女って、やっぱりこの学園のどこかにいるのかしら？｣
｢ここで百人以上の高校生が死んでいるんだ。
おかっぱ少女は、間違いなく存在するよ｣
｢でも、そんなに大勢の人を殺しても、おかっぱ少女の憎しみは、消えないのかしら？｣
｢半沢範子は、毎日、毎日、死ぬほどの苦しみと屈辱を受けていたと言われているからね。
いくら犠牲者が増えても、半沢範子は、怒りや憎しみを抱えたままこの学園をさまよっているんじゃないかな｣
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