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健太がそう言うと、留衣は泣きはらしたその赤い目で、健太を見つめて、うなずいた。
「それじゃオレたちは、とりあえずこの理科室を探そう。
一つ一つ、しらみつぶしに探していけば、いつかおかっぱ少女の御守りを見つけられるさ」
留衣は、流れる涙を拭って、健太の言葉に小さくうなずいた。
「それじゃ、急いで理科室を探そうぜ。
バケモノたちやおかっぱ少女に見つかる前に」
健太がそう言って、二人は立ち上がった。
この広い学園のどこかに、おかっぱ少女の御守りがあることを信じて……。
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