瀬川清人の過ち

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ある日、僕がいつものように、スマホをいじりながら、ふいに自分の部屋の窓から外を見てみると、 一人の幼い女の子が、公園のブランコに、さみしそうに座っていた。 僕は、何となくその子が気になり、スマホを机の上に置くと、ぼんやりとその子を見つめていた。 その子は、小学一年生くらいの女の子で、背中に赤いランドセルを背負っていた。 その子は、一人でさみしそうに下を向き、ゆっくりと少しだけブランコを揺らしていた。 〈 あの子はどうして、一人なんだろう? 友だちはいないのかな? お父さんやお母さんは、心配していないのかな? 〉
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