瀬川清人の過ち

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家に帰り、僕が母と二人で食事をしていると、母は僕の顔を心配そうに見つめ、僕に話しかけた。 「清人、あなたはあと二年で高校を卒業するのよ。 清人は学校の成績は優秀だけど、それだけじゃ、人は生きていけないの。 誰もがたくさんの人間関係の中で、支えあいながら、生きているの。 清人、お母さんの言っていることがわかる? 清人だって、いつかは学校を卒業して、社会に出て働くのよ。 そのとき、まわりと上手くコミュニケーションを取らないと……」
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