瀬川清人の過ち(2)

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僕の中で、立花真奈という八歳の女の子は、いつの間にか恋愛の対象に変わっていた。 僕は真奈が、好きで好きでたまらなかった。 僕がそんなことを人に話したなら、その人は僕のことを異常だと思うだろう。 でも、僕がこのまま真奈を十年間、愛し続ければ、二人はそのとき、大人になっている。 だから僕は、そのときが来るまで、ずっと真奈を愛し続けようと思った。 そんな僕の純粋な気持ちをきっと真奈は、理解してくれるはずだから……。
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