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毎日、近くの公園で真奈と話しているうちに、僕の中で、真奈が一番大切な存在になっていた。
僕は学校から帰ると、真奈がいる公園に出掛け、真奈の話を聞いた。
そして僕は、立花真奈という女の子を少しずつ理解していった。
真奈の両親が、もしかしたら離婚してしまうかもしれないこと。
真奈が母親から虐待を受けていること。
真奈は母の存在が恐ろしくて、家に帰れないでいること。
真奈は毎日、この公園のブランコに座りながら、変えることのできない自分の境遇に悩み、苦しんでいたこと。
僕は真奈を少しずつ理解していく度に、自分が真奈を救ってやりたいと思い始めた。
誰も助けてくれない弱い立場の真奈をこの僕がって……。
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