瀬川清人の過ち(2)

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結婚をしないで、ペットに異常なほどの愛情を注ぐ人は、リアルな恋愛を恐れている人だと、僕は思う。 人が異性に愛情を注いでも、必ず愛してもらえるとは限らないけど、ペットに愛情を注げば、ペットは飼い主になついてくれる。 僕が真奈を愛していたのは、きっとそれに近い感覚だったに違いない。 まだ幼い真奈に愛情を注げば、きっと真奈は僕のことを好きになるって……。 まだ幼い真奈は、瀬川清人というダメな男を決して傷つけるようなことを言わないって……。 嫌われものの瀬川清人も、立花真奈には愛されている。 そう思えれば、僕は幸せだった。 僕はいつの間にか、真奈のことばかりを考えるようになっていた。
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