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美智子が清人の手を強く握ると、清人が手のひらに、たくさんの汗をかいているのがわかった。
膝に力が入らない様子で、フラフラと歩く清人を見て、美智子は清人が心配になった。
〈 清人くんが、こんなに臆病だったなんて……。
清人くんはもう、歩いているのがやっとじゃないかしら?
こんな様子で清人くんは、御守りを探せるの? 〉
美智子は大きな不安を抱えながら、音楽室の前まで行き、ドキリとして足を止めた。
美智子たちが向かった音楽室のドアは、どういうわけか壊されて、廊下に転がっていた。
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