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おかっぱ少女が理科室に入ってきてから、一分近くが過ぎて、美智子は清人の異変に気づいた。
清人は息苦しさから、体をプルプルと震わせ、今にも息を吐き出しそうだった。
美智子は自分も息苦しさを感じながら、みんなに目配せをして、理科室の出口に向かって、進むように促した。
息はいつまでも、続かない……。
だったら、自分たちはこの理科室から逃げ出すべきだ。
おかっぱ少女に見つかったら、自分たちは生きてはいれないはずだから……。
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