別校舎の悪夢(2)

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美智子は椅子が倒れる音を聞いて、再び大きな不安に包まれ、息をのんだ。 命の危機を脱して、ようやく安全な場所を見つけたと思ったのも、つかの間、美智子はまだ見ぬ恐怖に怯え、震えていた。 〈 この学園の中に、安全なところなんて、あるの? ここはまるで、バケモノたちの巣じゃない。 私たちは、とんでもないところに来てしまったのね。 私は、生きてこの場所から、帰れるの? 〉 美智子がそう思ったとき、美智子の耳に聞き覚えのある声が聞こえてきた。 「誰かいるのか? オレは健太だ。 理科室の隅で話をしているのは、オレの仲間だろ?」
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