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「美智子さん、仲間がいたよ。
僕たちの仲間が、生きてるよ」
「清人くん、きっとまだ誰も死んでいないのよ。
私たちの仲間は、この恐ろしい学園の中にいても、みんな生きてる」
美智子、清人、健太、留衣の四人は、互いに歩み寄り、理科室の真ん中あたりで顔を合わせた。
「美智子、清人、無事でいてくれて、うれしいぜ。
お前らは、おかっぱ少女や高校生のバケモノたちには、出くわさなかったのか?」
「健太くん、私たちはまだ、おかっぱ少女には会っていないけど、高校生のバケモノたちには、出くわしたわ。
別校舎の一階は、高校生のバケモノでいっぱいよ。
私たちは、音楽室で高校生のバケモノたちに襲われ、命からがら二階に逃げてきたの。
私たちはもう、高校生のバケモノに何体出くわしたかしら?
とにかくこの学園は、バケモノで溢れているわ」
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