別校舎の悪夢(2)

8/40
前へ
/40ページ
次へ
「私の御守り、どこだろう? 大事な御守り、どこだろう? 肌身はなさず持っていた 私の御守り、どこだろう?」 美智子は、廊下から聞こえてきたその声に、ゾッとして凍りついた。 ついに会ってはいけない相手が、自分たちの方に近づいてきていた。 清人は泣きそうな顔で、両手で頭を抱え、小声でみんなにつぶやいた。 「ついに来たんだよ。 おかっぱ少女が、僕たちのところに……。 どうしよう? 僕たちは今から、どうすればいいの?」
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

16人が本棚に入れています
本棚に追加