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「私の御守り、どこだろう?
大事な御守り、どこだろう?
肌身はなさず持っていた
私の御守り、どこだろう?」
美智子は、廊下から聞こえてきたその声に、ゾッとして凍りついた。
ついに会ってはいけない相手が、自分たちの方に近づいてきていた。
清人は泣きそうな顔で、両手で頭を抱え、小声でみんなにつぶやいた。
「ついに来たんだよ。
おかっぱ少女が、僕たちのところに……。
どうしよう?
僕たちは今から、どうすればいいの?」
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