別校舎の悪夢(2)

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「父が残したあの御守り 母が私に持たせてくれた この世で一つのあの御守り。 私の大事な宝物。 隠したヤツは許さない。 絶対、絶対、許さない」 「おかっぱ少女に出くわしたとき、私たちは息を止めるのよね。 たしかそうすれば、おかっぱ少女に見つからずにすむのよね」 留衣が不安にそうな声でそう言うと、健太はみんなの顔を見つめて言った。 「オレたちは机の影に隠れて、息を止めよう。 おかっぱ少女をやり過ごすんだ。 おかっぱ少女に見つかったら、オレたちは殺されるぞ」
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