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「父が残したあの御守り
母が私に持たせてくれた
この世で一つのあの御守り。
私の大事な宝物。
隠したヤツは許さない。
絶対、絶対、許さない」
「おかっぱ少女に出くわしたとき、私たちは息を止めるのよね。
たしかそうすれば、おかっぱ少女に見つからずにすむのよね」
留衣が不安にそうな声でそう言うと、健太はみんなの顔を見つめて言った。
「オレたちは机の影に隠れて、息を止めよう。
おかっぱ少女をやり過ごすんだ。
おかっぱ少女に見つかったら、オレたちは殺されるぞ」
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