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それでも謝り続けるものだから、君の唇に僕の唇を重ねて言葉を封じた。
ようやく謝るのを止めた君のカラダをその場に押し倒すと、僕は君が言った「ごめんね」の数よりもたくさん、君の柔らかな白い肌のあちらこちらにキスをした。
君の敏感な部分に指を這わすと、そこはもう充分すぎるほどに潤っている。
君は目を閉じたまま「あん」と小さく息を洩らして僕を受け入れる。そう、いつものように。
今、君のまぶたの裏に映っているのが僕の姿でなくてもかまわない。
明るい部屋の中で、僕は僕の腕の中にいる君の姿がいつまでも消えてしまわないようにと祈りながら、君のカラダを抱く。
君は体をくねらせながら、圧し殺そうとしてできなかった小さな喘ぎ声を洩らした。
小さなソファーがギシギシと軋む。
君が僕の背中に爪を立ててしがみついてきたのと同時に、僕はカラダからドロドロとして生臭い欲望の塊を吐き出して、果てた。
そのまま、君のカラダの上に覆い被さるようにして、君と繋がっている余韻に浸りながら、僕は君の髪を撫で、頬にキスをする。
まだ息を荒くしたままの君は「好きだよ」と、まぶたをあけることもせず、僕を抱きしめた。
わかっているよ。
君が誰を思い、僕に抱かれているのか。
わかっているよ。
君がどうして目を閉じたまま僕を抱きしめるのか。
それでも、僕はやっぱり君のそばに居たいんだよ。
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