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僕がアラームを止めて時計を置く背後で、彼女がゴソゴソと布団の中や外を探り始めた。
身体を隠している布団から覗く肩が色っぽくて可愛い。
「どうしたの?」
分かっているけどわざと聞く。
「あの……服が……」
「ああ、僕の後ろの床だよ」
ベッドは彼女がいる片側を壁につけてあって、外側の僕が閉じ込めている形だ。
「待ってて。拾うから」
「いやっ、いいです!」
背中を向けてベッドの下を覗き込む僕に、彼女が叫んで布団ごとのしかかってきた。
「大胆だね」
「ちっ、違います!私のは見ないで下さい!」
「いやいや、ついでだから」
「やだ、やだ、やめて!」
大胆にしがみついてくる感触をこっそり楽しむ。
まずはキャミソールと、彼女に貸したTシャツを拾い上げた。
「あとは……あ、僕のシャツに引っ掛かっ」
「イヤーっ」
ピラリと298円をかざした瞬間、すごい早さでひったくられた。
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