ライバル模様あれこれー1

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僕がアラームを止めて時計を置く背後で、彼女がゴソゴソと布団の中や外を探り始めた。 身体を隠している布団から覗く肩が色っぽくて可愛い。 「どうしたの?」 分かっているけどわざと聞く。 「あの……服が……」 「ああ、僕の後ろの床だよ」 ベッドは彼女がいる片側を壁につけてあって、外側の僕が閉じ込めている形だ。 「待ってて。拾うから」 「いやっ、いいです!」 背中を向けてベッドの下を覗き込む僕に、彼女が叫んで布団ごとのしかかってきた。 「大胆だね」 「ちっ、違います!私のは見ないで下さい!」 「いやいや、ついでだから」 「やだ、やだ、やめて!」 大胆にしがみついてくる感触をこっそり楽しむ。 まずはキャミソールと、彼女に貸したTシャツを拾い上げた。 「あとは……あ、僕のシャツに引っ掛かっ」 「イヤーっ」 ピラリと298円をかざした瞬間、すごい早さでひったくられた。
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