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「あ、久美子! 話ってなんだよ?」
黒板から体を向きなおし、彼を見つめた。
「あー、ごめんね?卒業式の後呼んじゃって」
「いいよ。早くしろよ。てか、なんでおまえのクラスじゃねえの?4組だろお前」
「……ねえ、今でも後悔してる?私に子供ができたの」無視した。彼の疑問を。
「してるよバカ!なんで妊娠なんかすんだよ!安全日だったんだだろ、2週間前!」
……彼は疑問を忘れたみたいだ。
彼の次の言葉でもう覚悟を決めた。
「……約束どおりおろしてくれたよな」
俺はウィッグをとった。
「な、何者だよ!お前!」
俺は、名乗った。卒業式の筒を開けた。彼、「悪魔」との距離は、ない。
「俺は久美子じゃない。鷹斗。」
「あ、おまえ、ふた」
俺は筒にしまっておいたナイフで、「悪魔」を刺した。
俺は、双子だ。妊娠した姉、久美子は、妊娠がわかって、今死にかけている「悪魔」に責められて死んだ。
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