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「ーーーーオレ、広瀬くんのこと、好きなんだ」
そう告げたあの日、広瀬くんはとっても驚いた顔をしていた。
そして、何も言わなかった。
「い、今すぐに返事、って言わないから……考えて、ほしい…」
「……う、うん」
それからはするつもりだったバスケはせずに帰路に着いた。
翌日朝学校に着いて自分の席に行くと、先に広瀬くんは居た。
本を読んでいてこちらには気づいていないようだ。
「…おはよ」
「お、おはよう」
このとき、彼がオレからすぐに目を逸らした瞬間、「告白なんてしなければよかった」と後悔した。
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