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私の名前は戸嶋ブラウ。私立見滝原大学に通う学生だ。
地元の風見野市を離れ、こっちにやって来たばかりの頃に散々な事件に巻き込まれ、母上は消息不明。今は父親と二人で過ごしている。
支度を済ませ、一階に降りると、すぐそこにフライパンを片手にピンクのエプロン姿の父が皿に卵焼きを乗せている光景が見えた。
父「おっ今日は早えぇじゃねーか、良い事でもあったか?」
戸嶋ブラウ「今自己紹介中だから少し黙ってて。」
父「???」
俺の真正面で鳩が豆鉄砲喰らったかのような顔してるのが親父だ。仕事はデザイナーをやっているいい歳した普通のオッサンだ。
父「そういやぁお隣の城戸さん、来月から新婚旅行に行くんだってさー」
ブラウ「ふーん・・・何処に?」
父「まだ決まってないんだと。どこまで優柔不断なんだかねー、まぁ幸せそうで何よりさね。」
ブラウ「せやな。」
ブラウ「ふぅ、ごちそうさま。じゃあ学校行ってくる。」
父「おう、車にだけは気を付けろよ!」
ブラウ「あい分かった。それでは行ってきます」
家を出てひたすら真っ直ぐ進むと私が通う学校が見えてくる。その通りの総菜屋のおばちゃんに挨拶しながら小走りで向かっていると、突然声を掛けられる。
鹿目まどか「あっ戸嶋君おはようー!今日も朝から元気だねー」
ブラウ「おはようございました。おや、今日はピンクのリボンですか。良くお似合いで。」
まどか「ウェヘヘヘ♪昨日お母さんと一緒にお買い物行った時にね~、買ってくれたんだぁ。」
ブラウ「ふむふむ、鹿目さんの隠れファンもこれにはメロメロですな!」
この子の名前は鹿目まどかさん。同じ学校に通う3年生だ。成績優秀、容姿端麗。運動が少し苦手な所だけを除けば非常にハイスペックな女の子である。
まどか「ウェヒヒッ♪そんな事ないよぉ~♪私ってドジだし、おっちょこちょいだし?魅力的では・・・無いし(ペタペタ)」
ブラウ「男子はか弱い一面を見せる女の子を見ると護ってあげたいと本能で思ってしまう物ですぞ。ましてや成績は常にトップなまどか氏でも苦手な事はあるというギャップに心射たれる人も多し。」
まどか「そう、なのかな・・・?あっもうこんな時間!?急がないと間に合わないよー!」
ブラウ「oh…こうしちゃいられない。急ぎますぞ。」
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