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「ああ、自分でも驚いている。まあ、そこそこ可愛かったしな」
「どのくらい可愛かった?僕はまだあったことないや」
「んー、市内トップの学力を誇る高校のミスコン1位や市内唯一の女子高の現在の女王よりは格段に普通だったけど、十分かわいかったわ」
市内トップの学力を誇る高校のミスコン1位の女の子はすごく可愛いらしい。が、付き合った男性はかなり貢がされるらしい。
市内唯一の女子高の現在の女王はかなりの美人だと聞いたことがある。しかし、真正のドSという話も...。
上記のお二方の容姿は申し分ない、らしい、が、
性格に少々難がある、らしい。
「まあ、その二人に並ぶレベルの子なら、もっと学校全体が騒いでるだろ」
かのお二方の更なる凄いことは、ファンクラブと親衛隊が結成されているとの事。(周りの噂と目の前のモテ男直々の証言より。余談だが目の前のモテ男はお二方とお知り合いらしい)
「いや、ところが十分に転校生さんの噂はたっているのだ」
「え?そなの?」
流石、親友以外に気楽に話せる友人がいない僕とは情報量が違う。
「何でも、周りからは『女神』と呼ばれている様だ。まあ、本人に直接呼んでる訳では無いようだが」
「それはまた、大層なこって」
つまりは周りが彼女の話をする時にそう呼ばれているという事か。
何とも壮大というか、仰々しというか。
「困ってる人や怪我をしてる人を見つけたら構わず声を掛けてるんだそうで、そこからいつの間にか『女神』と付いたらしい」
僕は「ほぉ~ん」と気の抜けた相槌をうつ。
「……まあお前なら、普通接していればその内付き合えるだろう」
何故ならば、僕とは違うモテ男なのだから。
「そうかな?自信は全く無いなあ」
何やらこちらのコメカミの血管がピキッときそうな発言を漏らした。
「自信は無いけど、告白する」
何と!以外に積極的。
「いつ?」
「今日の放課後」
「ほお。…………今日?!」
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