百億光年の先に

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「奏多 宙さんより卒業のあいさつです」  先生に促されて、彼女は黒板の前に立った。 「皆、三年間ありがとう。とても楽しかった」  目じりにたまった涙をそっと拭う。 「寂しくて泣きそうな時もあったけれど、おかげで頑張れました。皆の事忘れません」
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