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「ぃっ!階段から落ちたのか?視界がぼやけてみえねぇ……」
頭を強く打ったせいか視界が朦朧としている。
血は出てないみたいだ。さっきの痛みで殺戮衝動が収まった……
何にせよ助かった…
目を瞑って落ち着かせていると、目がハッキリとしてきた。
「……は?……あれ、可笑しいな。まだ意識がハッキリしてないのかな」
その時やけに焦って頬を抓ったり、周りのものを触ったりした。
「嘘だろ……何処だよここ!」
朱里がいた場所は学校ではなく、見た限り此処は森なのだ。しかも
見たことの無い植物や普通の気より数倍、大きい気は数十倍かも
しれない。
まさか虐めでココまで?
「ともかく現実受け止めて周りを探索しないと。近くに連れてこられたかもしれねぇし。此処は森だ。猪がいるかもしれない」
頭の痛みも収まってきたからともかく進んでみよう……
本当は進むと奥に行く可能性もあって危険だけど、このまま待ってても助けが来ると思えない。完全に人道じゃねえし、此処。
……………………それから何十分歩いた?歩いても歩いても森。
何処だよここ…………ん?血の匂いがする。(殺戮衝動がで初めて血の匂いがかなり感じるようになった)
「今の俺耐えれるか?でも、結構匂いが濃い。
急がないとやばい場合もあるし……やばくなったら離れよう。」
それからその匂いの方へ進んでいく。
「ここまで匂うのに、殺戮衝動が出ない。嬉しいけど
どういうことだ?もしかして動物かなにかか?」
俺は動物好きだからか何でか知らないけど、動物の血は大丈夫だ。
けど、全然平気ってわけじゃない。人に比べて結構平気なだけだ。
何か白いのが見えてきた……
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