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あれ何だ……
近づきながら、ここに来る前の事を思い出し、
「本当に良かった……多分あいつらがあれ以上近づいてたらまた……」
そう思い、朱里は震える。
もうこれ以上殺したくはない。殺させない。油断するつもりは
無かったのに。いや、これはただの言い訳だ。最近は上手く
抑えれていたから油断した……もう油断はしない。
あの時そう決めたのに…
油断しないようにしたとして 、押さえ込めれるのか?
そんな事を一瞬思い浮かんだが、もう殺したくないんだ……
だから、可能性があるならやる。
「見えてきた。捨て犬……?っな!」
目の前に居るのは犬?いや、狼だ……しかもでかい。
狼ってこんな大きさ?大人が2,3人のれる位の大きさだ。(カッコイイ)
狼を起こさせない様にゆっくり近づきながら見る。
「っ!」
左脚に何かに噛まれたような傷があり、腹は…大きな切り傷があった
右手を見ると少し何カ所か氷?のようなものがついて、
少し凍っていた。
どうやったらこんな怪我……とにかくほおって置いたら匂いを
嗅ぎつけて獣がくる。こんな奴もいるんだから他にもいるだろう……
俺も餌になるかもしれないのか…マジかよ…………
何処か安全な場所夜になる前に探さないと。でも……
あぁ、くそっ!取り敢えず止血しないと。
鞄の中は出血できるのは無いし服位しかない。
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