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「クゥ」
「ん?なんでもないよ」
俺が不安に思っていたからかクウガが心配そうに見ている
動物…獣は気持ちに敏感なのかな
そういえば神子の召喚とかって言ってたけど、
絶対それに巻き込まれたよな…神子って
神に愛される子で神子みたいだから
「俺は神に愛される子なんだぞ!!」って言ってたのが事実とか……
最悪だ……
何が神に愛された子だ…俺は神子になる為の踏台ってことかよ
急にアイツは俺の腕を掴んで殺人鬼達の前に放り投げて、
しかも分厚い本を取り出したと思ったら何かを呟き始めて……
それからは苦し過ぎて、目の前が真っ暗になって分からなかった
でも、少しだけど不思議な魔法陣が見えた
金色に光って、それでいて黒く、何かが渦巻いていた
他人から見れば美しく見えたかも知れないが、
俺には黒く渦巻く何かが見え、それは邪悪な何かにしか見えなかった
そんな物を見た俺は恐怖の塊びしか見えない
そして真っ暗の中何かに蝕まれる感覚がしていった。
俺はあんな邪悪な物を扱う奴が神子だって言うなら神もろくでもない
奴だと思う……
今ではその邪悪な者は全部俺が持ってるんだけどね…
そんなもの欲しくなかった
ハァ……
色々と考え込んでいるとドアが開いてゼクスが入ってきた
「飯持ってきたぞ」
料理が乗った皿を机に置いた。
「ありがとう」
椅子に座って料理を見ると、とても美味しそうだった
ちょっと変な食べ物とか想像したんだけど、美味しそうだ
「ゼクスは食べないの?」
「俺は後で食べる」
魔族ってなに食べるのかな……あ
「クウガのご飯って無いかな?一緒に食べたいんだけど……」
「分かった。ご飯届けたら俺もする事があるからゆっくりしてろ」
「うん」
その後ゼクスが肉と果物らしきものが乗った皿を持ってきてくれた
ゼクスはまた明日なといって、何処かへ行った。
俺とクウガはご飯を食べてその後この部屋に付いていたお風呂に
入った。お風呂は温泉並に大きかった
明日は魔法の事について教えて貰えるんだよな……
楽しみだけど、これからどうすればいいんだろう
多分何もしなかったら、また血に飢えたりするだろうから、
ゼクスに聞いてみよう
本当に色々あり過ぎたな。今日は
俺とクウガはベットに入って、騒がしかった一日を終えた
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