はじまり

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「俺よりも大事な用事ってなんだよ!」 悪いが俺はお前にかまってる暇はない。 今は落ち着いてるが、何時まで自我を保ってられるかわかんねぇし! 俺はこれ以上人殺しになりたくねぇんだよ!どけっ! 「……ごめん。ほんとに大事な用事なんだ。柚原君は邪魔するような 悪い人じゃないよね?」 「あ、当たり前だ!次はちゃんと空けとけよ!後愛梨だ!」 そう言って柚原はどこかへ行ってしまった お前の名前なんて一生呼ぶかよ。探すと言っても、 図書室を探すくらいない。けど、あんな本があったんだから他にも ある筈。無いと困る 図書室行くか…… ーーーーーーーーーーーーーー 無い……色んな本棚を探って見たけど、何処にもない。 明日は休みだから図書館に行こう。 授業だからそろそろもど「朱里!」 ……何でお前が図書室にいるんだい? 「そろそろ大事な用事終わってるかと思って探して迎えに 来てやったぞ!」 そん な迎え欲しくなかった。しかも授業だぞもう少しで 「授業は?」 「大丈夫だ!何たって俺は神に愛された子なんだからな!」 ……何が神「行くぞ!」 行くって何処に!?つか離せっ!痛い、何この馬鹿力!
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