はじまり

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「はな……せっ!」 くっそ振りほどけねぇ! 朱里の力が弱い訳じゃない。朱里は平均よりまぁまぁ強いぐらいだ それでも全くふりほどけない。 「今から生徒会室に行くんだぞ!」 ……ハァ? 「な、なんで」 生徒会室には俺を特に嫌っている奴らが居るし、目をつけられるから 入る所か近づきたくない。 「朱里に生徒会室のお菓子食べてもらおうとおもって!」 「ご飯食べてお腹いっぱいだから大丈夫だよ。」 いらねぇよ!欲しくないです! 「照れんなって!ホントは嬉しいんだろ?正直に言わないから 友達ができないんだろ!?」 ……それはお前のせいで居なくなったんだよ…………! しかも照れてねぇし嬉しくねぇよ! いいから離せ!生徒会室着くだろうが! 「離せ!」 「照れるなよ!もう少しで着くぞ!」 「は、はな「愛梨なにしてんだ?」 っ! くそこの馬鹿力離しやがれ! 「あ!龍斗!今から朱里を生徒会室に連れていこうと思って!」 コイツは神崎龍斗(カンザキ リュウト)同じ学年、歳。生徒会長だ…… ヤバイヤバイヤバイ! 「朱里?……」 優しそうな表情だったが俺の方を見ると柚原に見えないように 睨みつけてくる。 マジで離せヤベェんだよ!つか嫉妬とか……最悪だ。 「ダメだったか?」 「……そんなこと無いよ。」
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