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翌日…
「……………。」
自分の席で不機嫌そうな顔をしている冥
「一城さま、どうしたんだ?」
「とてもお怒りのご様子…」
そんな彼の様子を心配しながら
遠くから見守るクラスのファン達
近づき難い
近づいたら消されそうなオーラにより
何かあったのか聞きたくても聞けなかった。
「(クソッ…将次の奴!よくもこの僕にあんな…あんな…っ!)」
冥は昨日の出来事を思い出して
顔を真っ赤にして机に突っ伏す
「~~~~っ!!」
辱しめた将次への怒りと
醜態をさらした自分への自己嫌悪に陥っていると
そこへ……
「お、おはようございます」
いつものオドオドした将次が遠慮がちに教室に現れた
席について教科書や筆箱を机の中にしまう将次
自分にあんなことをしたのに平然と学校に来た将次を見て驚き、次第に怒りに変わる
「朔矢!」
「あ、はぃ!」
呼ばれて急いで冥のところへ行く将次
「な、なんでしょうか?一城さま」
不機嫌な顔で将次を見る冥
それは昨日の別人の将次ではなく
いつもの将次だった。
「 ………。」
「……(汗)」
睨むように将次の顔をじっと見つめる冥
その目に怯えている様子の将次
冥は立ち上がって将次のネクタイをつかんで引っ張り、顔を近づけさせる
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