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「貴様、あれはなんのつもりだ…!」
「い、一城さま?」
「僕にあんなことをしてよくも登校できたな」
「落ち着いてください一城さま」
ヒィ~っとなりながら言う将次
「これが落ち着いていられるワケー…」
「怖いなぁ…昨日はあんなに可愛かったのに♪」
「っ…!」
その声、その顔は
先程までのビクビクした気弱な将次ではなく、昨日の冥を犯した強引な将次だった
「お、お前…」
「あ、心配しなくても昨日の愛らしいの事は秘密にしておくんで、俺の本性の事も秘密でお願いしますね……冥さま♪」
「っ!」
冥はバッと将次のネクタイを離す
将次はケホケホいいながらネクタイをなおす
その時にはすでにいつもの将次だった。
「あ、あの…一城さま、ご用がなければ僕は自分の席に戻りますね…」
そう言って自分の席に行く将次
その素早い変わり様に唖然としながら
苛立つ冥
「(ふん!知ったことか)」
ふと胸ポケットを見ると
折り畳まれた紙が入っていて
開くとそこには…
【冥さまの正体も黙ってますから
また遊びましょうね。
あ、証拠は俺の首の傷
Ps. 昨日の冥さま激カワでしたよ♪ 】
と書かれていた
「(な……な…っ…なっ!)」
わなわな身体を震わせて
将次の方を見ると
不敵に笑って手を振っていた
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