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それから適当に授業を受け、昼になった
今日も後ろ空席だったなと思いながら弁当を持って
裏庭へ行った
「………」
先客いた…ん?あ、昨日ぶつかった人だ
木の下でご飯を食べている男を見て声をかけた
「君も此処で食べてるの?」
声をかけると、ビクッとして俺の方を向いた
「あ、…す、みません……すぐ…どきま、す」
ビクビクしながら立ち上がろうと……
「あ、まって!退かなくていいよ!」
「あ…の……」
立ち上がろうとした体制のままコチラを伺い困った様な
怯えた表情をする
そんなに怖がらなくても……
「一緒に食べていいかな…?」
「は、はぃ……」
「嫌なら断っていいんだよ!?無理にとは言わないから」
「ぃ、いえ……」
人と話すのそこまで無いし、怯えた人とどう接すれば……
怯えさせないように…ぅー……
動物なら結構慣れてるんだけど……
「じゃぁ、隣座らせてもらうね」
ゆっくりとその人の隣に腰を下ろし弁当を開ける
「えっと…名前、何ていうの?」
「雪乃凛(yukino rin)です…」
「俺は桐島律(kiriaima ritu)よろしくね」
馴れ馴れしいかな……
「は、はい!」
「1年B組なんだ。雪乃は?」
「僕も1年B組です…」
「えぇ!?同じ!?…全然知らなかった……ごめん」
「い、いえ……あの…窓際の一番後ろの席なので仕方ないと…気にしないで下さい…」
教室にいる時は誰とも目を合わせないから数人ある程度
覚えているくらい。そういえば居たなと思う程度
「あ、ありがとう……そういえば、どうしてこんな学校に?
不良苦手なんでしょ?」
「家がこの学校の…近くにあるので」
「へぇ!俺と一緒だね。俺は不良苦手じゃないんだけど、
喧嘩とか全くできないんだよね…」
「えっ!?」
「以外?…あー、不良っぽい格好してるからか。
絡まれないようにしてるだけだからね。不良じゃないよ」
自分的には着崩してるだけなんだけど……
「ご、ごめんなさい!」
「気にしなくていいよ。不良じゃないと知って怖くなくなった?」
俺は目つきも悪くないし、髪と目が焦げ茶色…あと着崩してるだけ
なのに凄く怖がられてたから流石にちょっと傷ついたけど……
「はい。もう怖くない…です。怖がってすみません」
「怖くなくなったなら敬語無し!同い年なんだし…」
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