動物と戯れ学園登校

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「烏蜘蛛の連中か」 烏蜘蛛…?何それ…………あー、族名ね 族どころか不良とすら関わった事無いから分からなかった 俺は誰だと言う言葉無視して聞いたらこの人も答えてくれなかった 「いえ…違います。俺は喧嘩は出来ないので」 まぁ、はいそうなんですかって知らない他人を信じれる訳 無いんだけどね。信じたらどんだけ危機感ないんだよって驚くわ 答えながら徐々に距離を詰めていく やっと見えるようになった時少し暗くて見えずらいが、 腹部にかなりの量の血痕が見える っ!?かなりの重症なんじゃ…返り血って訳でも無さそうだし (返り血だったらだったで恐ろしいけど) 救急車呼ぶレベルの怪我してるじゃん… 「早く手当てしないと」 「…いらねぇ」 警戒し思いっ切り睨みつけられ素人でも分かる程の 殺気のようなものが飛んで来る 今の怪我じゃただ強がってるようにしか見えず全く怖くない 「……ハァ」 小さくため息を付き、言っても無駄だと分かった俺は 走って家へと向かった 家へ着くと辺りを見回して入り部屋から救急箱をとって 全速力で走り公園へ戻った 「ハァ…ハァ」 少し息を整えて怪我をした人の所まで行き、目の前まで近くに行った 「…何しに戻ってきた」 「手当てしに戻って来ました」 その人の言葉に普通に返事を返し救急箱を開け 怪我の様子を見るために触ろうと手を伸ばした 「触るな」 俺はその言葉に手を止めたがその人に触れ怪我を見初めようとしたが 彼が拳を握るのを見て 「殴りたいなら治療した後にして下さい」 服を捲り怪我を見ながら言った ナイフか包丁らし刃物で刺されたような傷だ… 今は血が止まっているが殴れば力が入り傷口がまた開く 「殴るなら後にして下さい。今殴れば傷口開いて死にますよ」 「…何のつもりだ」 縫う必要がありそうだな…麻酔打つか 「……はい?」 手当てするつもりですが…ん?どういうこと 「恩でもきせて借りを返さすつもりか」 「…例えばどんな?」 族不良関係で借りを返すって 「潰しの手伝い、仲間になれ…とか」 「だから俺は喧嘩出来ないんですってば!」 ってなに怪我人にこんな喋らせてんだ…よく喋れるな…… 喋って傷口が開いたらまずいよな 救急箱から麻酔や針、必要な物を蓋に置いて 注射器を用意し、注射器を…… 「…おい、何する気だ」 「毒とかじゃ無いんで安心してください。縫う為に麻酔薬を 打つんですよ」
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