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非常階段を猛ダッシュ。
26階に着き、カンタは慌てて階表示を見た。
案の定、間に合わない。
ノジはダンボールを持ち直した。
「間に合わなかったな」
「惜しいっすね」ノジは心にもないことを言った。
「おい見ろ!」
カンタがエレベータの階表示を指す。
「24階と28階で停まってる」
「カンタ先輩?」ノジは嫌な予感がした。
「走るぞ!」
「どっちに行くんですか?」
25階に停まっている方は上向き、27階に停まっている方は下向きだ。
「降りる方が楽だ!」迷わずカンタは走った。
「マジっすか」
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